資産180億円の最強トレーダー「上がるのに買わないのはもったいない」
 cis氏は資産180億円、けむ。氏は2億円超という日本屈指のスーパートレーダーであるが、もともとは一介のサラリーマンだった両氏。ともに決して順風満帆の人生を送ってきたわけではなく、「株と出会わなければ今の自分はなかった」と語る。日経平均2万円を目前にし、この上昇相場への乗り方について聞いてみた。

――cisさんが三菱UFJFGを600円台から22億円ほど買っている(3月23日は787円)ことが大きな話題となっています。

cis:2月上旬、相場全体に逆行して三菱UFJFGが上昇していたのを見て買いました。日本のメガバンクは価値があるとかそういう考えはしていなくて、「上がりそう」という“値動きだけ”を重視しています。まだ上がると思っている人が多いと思ったということです。

けむ。:先物主導で動く相場ですから、僕も需給のいい銘柄をやらないといけないと思い、最近は先物や主力銘柄を多くやっています。

cis:僕は基本順バリですから、高値をにらんで上がってきているときは買うというのがスタンスです。三菱UFJFGを600円台で持っているのは、高値が抜けなかったり、抜けたけどまた下がったりするたびに1億円とか2億円とか損切っているんですよ。買ったけどダメそうで切るという試行錯誤が何度もあるんです。

――ただ、これだけ上がると、今から買うのは怖いのですが。

cis:上がってるのに空売りするほうが怖くないですか? 上がると思っているのに買わないのはもったいないですよね。買いが殺到して直近高値を超えてきているような銘柄は価値が上がっている最中なので、非常に買いたくなりますね。みんなが「価値が高い」と認め始めた株を買うということです。下がっている銘柄を買わないことが大事だと思います。

けむ。:株は高いときに買って、さらに高いところで売るのが王道だと思いますよ。心理的にはしこりもないので上がりやすいんです。臆病なのは悪いことではないですが、買うまで慎重なのにいざ買って含み損になったら見ない人が多い。予想に反したらすぐに認めて損切りをする。負けたとしても絶対にやらなければいけない、“正しいプレイ”をしているかどうかが大事なんです。

cis:それと、どこで買ったかは問題ではないんです。自分がどこで買おうと、株価の値下がりに対して自分の資産が減ることは同じですから。含み益があって利益確定ができたとしても、高値から下がっている限りは損切りみたいなものですよ。買う前も、買ってから含み益になってからも、常に将来の値下がりにビクビクしていますよ(笑)。

――最後に、今後の日経平均はどう動くと思いますか?

cis:今のまま買い持ちができているといいなと思っています。勢いを見ると日経平均が2万円を軽く超えるくらいはあると思います。ただ、僕はすぐに考えが変わりますから(笑)。

 3/31発売の週刊SPA!では「最後の株バブルに乗れ」という特集を組んでいる。のるかそるか、ぜひ本特集を読んでから考えてみてほしい。

【cis氏】
資産180億円の日本最強トレーダー。’00年に104万円で株を始める。「ジェイコム株大量誤発注事件」では10分で6億円を稼いだ。

【けむ。氏】
資産2億円、スキャルピングトレードを得意としている。サラリーマンとして勤務した後、’04年に株式取引を開始。著書に『投資家心理を読み切る板読みデイトレード術』

<取材・文/週刊SPA!編集部>