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- 私の投資スタイル(2) (05/17)
2007.05.17 Thursday
■私はデイトレーダーか
まず投資スタイルといって思い浮かべるのが、株の保有期間による分類です。つまり、デイトレーダーなのか、短期投資なのか、中期投資・長期投資なのかということです。また、デイトレの中でもただ単に買ったその日のうちに手仕舞いするのか、ほんの数分間だけ保有し数ティック抜きによる利益を重ねるタイプなのかでも投資スタイルは分類できます。
では私はデイトレーダーか。
答えは「違う」です。だとすると、中長期投資家か。それも「違う」です。
前にも申しましたように、私は「ただ単に勢いのある銘柄のその勢いの方向に素直に乗ることだけを心掛けて」います。ですから、その勢いが続いているうちはその株を保有し続け、勢いがなくなったと感じたら売却して利益確定します。
また、「その場そのときの市場の雰囲気や群集心理の方向性をなにより重視」しているため、買ったその銘柄がいかに勢いがあったとしても地合いが悪化してその地合いの悪さに影響されそうだと感じたらいったん売って様子を見ます。
ですから、もし買った銘柄が勢いを失わなければ勢いがなくなるまで保有しつづけるため、結果的にスイング投資や中期投資に近くなります。ただし、買ったのにその日のうちに勢いがなくなって下げ始めたらすぐ売りますので、結果的にデイトレーダーとやっていることは同じになります。
とはいえ、仮に1日で手仕舞いすることがあってもそれは小刻みに利益を積み上げるためではなく、リスクマネジメントの観点からあえてポジションを現金にしていることになります。
従来から資産運用では、「資産を分散投資し、ポートフォリオを組む」のが正しい姿だと思われてきました。もちろんこの手法は危険を分散しリスクマネジメントを図るうえで今でも有益な手法です。
ただ、勘違いしてはならないのは、この手法がなりたつのは「資産を分散できるほどの資産を有する方で、その資産を放置して遊ばせておくだけではもったいない人が投資する場合」ということです。この手法があてはまるのは、大きな資産を運用する機関投資家の方や大きな財をなした個人投資家ということになります。
なぜここまで「資産分散、ポートフォリオ」が資産運用の合言葉のようにいわれていたかといいますと、これまで株などで本を書いていた方が機関投資家などの資産運用のプロの方であったり、すでに株で億万長者になって「資産を分散できるほどの資産を有する方」が中心だったことと無関係ではないと思います。また、証券会社が顧客に損をさせてはまずいため、自分たちの分散スタイルを教示した面もあるのかもしれません。
では、投資できる資産が少ない通常の個人投資家には「資産の分散」は不要か。
このように問われれば、答えは通常の個人投資家でも「資産の分散」は必要です。といいますか、「資産の分散」必要であり、かつ不可欠だと思います。
ただ、「資産の分散」の仕方が違います。
大きな資産を運用する投資家の方は、投資する分野や銘柄で分散させています。いわば、資産の平面的分散です(例えているなら「横の分散」)。
これに対して、通常の個人投資家がなすべき分散方法は「時間的分散」です(「ヨコの分散」との対比でいえば「タテの分散」)。
要するに、ネット証券でかんたん手軽に売り買いできる現在においては、株を保有している時間をなるべく短くすることによりリスクマネジメントを図るべきことになります。当たり前のことですが、自分の買った銘柄の株価が下がるから損をするのであり、下がる株を売ってしまえばそれ以上は損はしません。
逆に、運用できる資産が少ない人が買う銘柄を分散させてもあまり意味はありません。
例えば、同時に3銘柄買う場合、その3銘柄が同じ時期に同じ上昇の仕方をするならどれか1銘柄買えばすむことになります。また、そのうちの1銘柄だけが上がれば、その銘柄に集中して資金を投下した方が儲けが大きくなります。もし1銘柄が上がり残りの2銘柄が下がれば儲けはなくなります。
以上から、通常の個人投資家にも「資産の分散」は必要ですが、必要なのは「時間的分散」(「タテの分散」)になります。
通常の個人投資家にもリスクマネジメントの意識および対処は必須です。ただ、これまでのポートフォリオを組んで分野ごと銘柄ごとに資金の分散を図るという手法は通常の個人投資家には非効率的で、ネット証券全盛の現在にはマッチしなくなっています。
*リスクマネジメントの重要性については誰でもわかりきっていることです。そのため、「重要、重要」と叫ぶだけでは意味がないため、次の項ではリスクマネジメントの図り方について詳述します。
まず投資スタイルといって思い浮かべるのが、株の保有期間による分類です。つまり、デイトレーダーなのか、短期投資なのか、中期投資・長期投資なのかということです。また、デイトレの中でもただ単に買ったその日のうちに手仕舞いするのか、ほんの数分間だけ保有し数ティック抜きによる利益を重ねるタイプなのかでも投資スタイルは分類できます。
では私はデイトレーダーか。
答えは「違う」です。だとすると、中長期投資家か。それも「違う」です。
前にも申しましたように、私は「ただ単に勢いのある銘柄のその勢いの方向に素直に乗ることだけを心掛けて」います。ですから、その勢いが続いているうちはその株を保有し続け、勢いがなくなったと感じたら売却して利益確定します。
また、「その場そのときの市場の雰囲気や群集心理の方向性をなにより重視」しているため、買ったその銘柄がいかに勢いがあったとしても地合いが悪化してその地合いの悪さに影響されそうだと感じたらいったん売って様子を見ます。
ですから、もし買った銘柄が勢いを失わなければ勢いがなくなるまで保有しつづけるため、結果的にスイング投資や中期投資に近くなります。ただし、買ったのにその日のうちに勢いがなくなって下げ始めたらすぐ売りますので、結果的にデイトレーダーとやっていることは同じになります。
とはいえ、仮に1日で手仕舞いすることがあってもそれは小刻みに利益を積み上げるためではなく、リスクマネジメントの観点からあえてポジションを現金にしていることになります。
従来から資産運用では、「資産を分散投資し、ポートフォリオを組む」のが正しい姿だと思われてきました。もちろんこの手法は危険を分散しリスクマネジメントを図るうえで今でも有益な手法です。
ただ、勘違いしてはならないのは、この手法がなりたつのは「資産を分散できるほどの資産を有する方で、その資産を放置して遊ばせておくだけではもったいない人が投資する場合」ということです。この手法があてはまるのは、大きな資産を運用する機関投資家の方や大きな財をなした個人投資家ということになります。
なぜここまで「資産分散、ポートフォリオ」が資産運用の合言葉のようにいわれていたかといいますと、これまで株などで本を書いていた方が機関投資家などの資産運用のプロの方であったり、すでに株で億万長者になって「資産を分散できるほどの資産を有する方」が中心だったことと無関係ではないと思います。また、証券会社が顧客に損をさせてはまずいため、自分たちの分散スタイルを教示した面もあるのかもしれません。
では、投資できる資産が少ない通常の個人投資家には「資産の分散」は不要か。
このように問われれば、答えは通常の個人投資家でも「資産の分散」は必要です。といいますか、「資産の分散」必要であり、かつ不可欠だと思います。
ただ、「資産の分散」の仕方が違います。
大きな資産を運用する投資家の方は、投資する分野や銘柄で分散させています。いわば、資産の平面的分散です(例えているなら「横の分散」)。
これに対して、通常の個人投資家がなすべき分散方法は「時間的分散」です(「ヨコの分散」との対比でいえば「タテの分散」)。
要するに、ネット証券でかんたん手軽に売り買いできる現在においては、株を保有している時間をなるべく短くすることによりリスクマネジメントを図るべきことになります。当たり前のことですが、自分の買った銘柄の株価が下がるから損をするのであり、下がる株を売ってしまえばそれ以上は損はしません。
逆に、運用できる資産が少ない人が買う銘柄を分散させてもあまり意味はありません。
例えば、同時に3銘柄買う場合、その3銘柄が同じ時期に同じ上昇の仕方をするならどれか1銘柄買えばすむことになります。また、そのうちの1銘柄だけが上がれば、その銘柄に集中して資金を投下した方が儲けが大きくなります。もし1銘柄が上がり残りの2銘柄が下がれば儲けはなくなります。
以上から、通常の個人投資家にも「資産の分散」は必要ですが、必要なのは「時間的分散」(「タテの分散」)になります。
通常の個人投資家にもリスクマネジメントの意識および対処は必須です。ただ、これまでのポートフォリオを組んで分野ごと銘柄ごとに資金の分散を図るという手法は通常の個人投資家には非効率的で、ネット証券全盛の現在にはマッチしなくなっています。
*リスクマネジメントの重要性については誰でもわかりきっていることです。そのため、「重要、重要」と叫ぶだけでは意味がないため、次の項ではリスクマネジメントの図り方について詳述します。
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